国内旅行(2) 何故ホーリーの日にバラナシ
行きたくもないバラナシへ行った私の身におこったこと


ついに迎えてしまったホーリー当日の朝5:00。
無事にガンガー(ガンジス川のこと)から生還できるのか
不安で夜もほとんど眠れなかった(涙
友達は爆睡していたっていうのに・・・。
ホテルのロビーでシン先生と合流し、いざガンガーへ。


車でガンガーの西岸にずらりと並ぶガートのそばまで行き、
車を降りてあとは徒歩。こ、怖い。。。粉水、掛けられそう。
道端の男どもはすでにラリっている雰囲気でこちらを伺っているじゃないかー!
こいつら夜通し遊んでただろー!だってまだ日の出前だぞ!
うひょー怖いよ~絶対目合わさないもんね。スタスタ

途中にルピーを更に小さいパイサという単位のお金に変える両替商があり、
シンさんはさりげなく両替していた。私達には強要しないシンさん。
両替商といっても道に突如テーブルひとつ置いて、
そのテーブルの上にパイサ硬貨が積んであるだけ。
レシートもなければレートが書かれた看板もない。

このパイサ硬貨を、ガードまでの道すがらや裏道に座って念仏を唱えている
サードゥ(苦行僧のことらしい)に恵んでやることで、自分の罪を流す意味があるらしい。

そんなことで罪がなくなるなんて、お手軽ー!
(これまた失礼発言)


なんて思っちゃいけない、いけない。シンさんは全員にあげるわけではなく、
人を選んであげている様子だった。どうやって選ぶのか分からないけど、聞けない。
シンさんの背中が「俺に聞くな」と言っている感じがした。しかも、こっそりあげてる。
私達が通り過ぎてから、一人立ち止まって、半歩戻る感じ。
あげている現場を人に見られたくないのかなー?

夕べに引き続きろうそくモードで撮影したので、手ぶれしてる。がびょ
まだ日の出前のガンガー。実際にはもっと真っ暗。
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おおーなかなか綺麗ではないか。臭くもないぞ。
空気が澄んでいて寒い。


しかし、人はすこぶるまばら。
ホーリーはインド人ですら午前中は家に引きこもるらしい。
ホーリーの粉掛けは朝日が昇ってから始まるらしいので、
私達がこれから船に乗って7時ごろに船を下りる頃には、始まっている。
あぁ、どうしよう(どきどきどきどき)。


ブレブレで申し訳ないが、もう一枚。
ガンガー側から、今降りてきたガードの方を見た写真。

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川っぺりにたくさん布張りの傘がならび、その下に僧侶が座っている。
ほんとに僧侶か?と思いつつも、随分朝早くから念仏を唱えているんだな~と、やや感心。

船に乗る。
すると子供があるものを売りに来た。
紙皿の上のオレンジの花にはロウがかけてあり、火が灯っている。

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シンさん 「お願い事をしながら、これをガンガーに流すんです」
娘たち 「灯篭流しっぽいな~」


ひとつ5ルピーということで、買ってみた。
チップを出すのは超ためらう私だが、こういうものをつい買ってしまうあたり、
自分の調子良さにハッとするが、まぁいい。

火が消えそうになったので、あわてて川に流す。
願い事を胸の中で連呼!連呼!

背後で友人M子の叫び 「ぎゃー。火が消えた。」

シンさん、ためらうことなく言い放つ 「(あなた)罪があります。」

ガボーン・・・M子よ、罪深き女だったのか。
っていうかコレ、火が消える前に流さないといけなかったのね・・・。」

M子しばし無言。日の出前のガンガーに冷たい風が流れまくり。
出鼻をくじかれた船がゆっくりとガンガーへ繰り出す。

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私達は個人旅行なので娘3人とシンさん、それに船頭の5名乗船。
団体旅行だと1ソウに15人くらい乗るので情緒に欠ける。
コレに関しては個人旅行でよかったと思う。気まま。


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ガンガーといえば焼き場と沐浴場が同居しているのが見所のひとつ。
私達も北(川上)の方角にある有名なマニカルニカガートへと近づく。
焼き場は24時間営業なので、早朝にもかかわらず煙がガンガン立ち昇っている。

ヒト1体焼くのに約300kgの薪が消費されるそうだ。
薪が大量に焼き場の背後に積んであるのが見えた。

この大量の薪の準備が環境破壊につながるとのことで、
最近はもうちょっとハイテクな焼き方も登場しているらしいが実情は分からない。

その傍らで、焼き終わった灰をどさっと川に落としている男がいる。
一瞬ぎょっとした。そっか、ヒンドゥー教徒は墓を持たない習慣だったわ。

薪だけでは焼けきらないと何かで読んだ、そんなことはなさそうだった。
大量の灰が川に流れる。

ふーむ。ココに来ると人生観変わるとかよく聞くけど、全然そんな感じしない。
青空焼き場(勝手に命名)とお祈りの場所(寺)が一緒になってるんだなと解釈。
密室でガスバーナーで焼かれるよりも、気持ちよく天に登っていけそう。

ヒンドゥー教徒は輪廻転生が基本なので、
一回死ぬくらいじゃへこたれないはず。
ちょっとずうずうしいんでないかと思う程の超ポジティブシンキングだと思われる。
しかも罪は沐浴でながしちゃってるし。綺麗さっぱり生まれ変わるのね。
死ぬことはカルマだと思っているらしいし。

そういえばまだ元気なウチのオカンは、何故だか、死んだら川に灰を流してくれといっている。
墓なんていらないそうだ。オカンの先祖って、もしやヒンドゥー教徒?
でも彼女は泳げないので、海に流されるのは怖いから嫌だそうだ。
「半分川で半分山がいいかな~」と後から言い直していた。笑える。

それに引き換えおトンは「流してくれても良いけど、墓にもちょっと入りたいかも」
と言っている。ということは本音は墓に入りたいんだな。


ところで、上の写真のシンさん、肩のところがピンクに染まっている。
別の船から知り合いが乗り込んできて、シンさんにホーリーの挨拶がてら塗って行った。
ついでに私達もやられ、やり返し。にわかホーリー体験。
元々はこうして親しい間柄で春の到来を祝ったらしい。
シンさんは町の人からなかなか慕われている感じで、
歩いているシンさんに寄って来て礼儀正しく挨拶していく人をちらほらと見かけた。

さて、ついに日の出の時刻です。
6:00をちょうどまわって6:05くらいにかけて徐々に日は昇ります。


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ほぉーら、ご来光。いや-見れてよかった。
今日はとっても空気が澄んでいて綺麗に見えているそうです。
100%いつも朝日が拝めるわけではないそうですが、
かなりの確率で拝めるのでみんな足しげく沐浴に通うんだそうな。

ガンガーに指をつっこむと、生暖かかった。
でも臭くもないし、どろっともしていない。透明度はゼロだけど。

かなりの満足感で約1時間の船旅を終え岸に戻る。
しかし、これからがホーリー本番だった。
がびょーん。すっかり忘れてた。

岸に戻った後、シンさんは車に変えるかと思いきや
スタスタと元来た道からするっと横道にそれた。

エーヤダー。どこに行くのー。

ものすごい狭い路地。
牛もいる。しかも牛がいると狭くて通りにくい。
後ろ足で蹴られたらどうしようとか色々考えながら進む。
ホーリーだから人っ気は全く無い。シャッターもことごとく降りている。

それなのに、時々これらの建物の屋上から、
バシュンと水袋が投げ込まれてきて、
ヒーヒー言いながらよけて歩く。

イイこと思いついた♪シンさんの後ろ歩けば良いんだ~。
そうしたら当たらないわ。シンさんにはみんな投げてこないし。ウヒヒ


ウヒヒの図↓
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着いたところは黄金寺というヒンドゥー教の寺院。
ほんとうに金ぴか。

ここで事件はおこった。
軽くお参りをして立ち去るシンさん。
まねしてやってみる娘達。

ぼへーっと歩いていたら、突如ドサッー

ガビョー
わ、私の背中に大量の粉が~
あんたそれ一日分全部かけたんじゃないのっ!ってくらいの重量感。
一瞬時間が止まった。

あれ?他の二人はやられていない。私だけ。
足元の地面が真っ赤に染まっているのに気づかず、地雷を踏んでしまったらしい。

チーン。ぽくぽく。

これにてシンさんご一行のバラナシ観光は終了。
車を止めている通りに歩いて戻るのも緊張状態。
車が走り出しても水袋をドカドカ投げてくる子供達。
まじで窓ガラスが割れそうなくらい激しい投げ方で身の危険を感じる・・・
こりゃ失明もする人もでるはずだわ。


そんなこんなでなんとかホテルに到着。
写真をとってもらうと、あらためて粉の量に驚く。
クリップで留めていた髪の毛の中にモッサリ赤い粉がつまっていた。
デリーで150ルピで買った服。持ってきてよかった。捨てるだけ。

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これでようやくバラナシ観光終わりー!!!
と思いきや、まだまだ笑えることが起こった。
ホテルに戻った時点で まだ朝の8時。

「暇ー。でーかーけーたーいー」とのたまう観光娘2名。
私はもうヘトヘトなんだ!


しかたなく、旅行代理店のダンナに電話して
急遽ガイドと車を午後1時から用意してもらった。
しかし、これが間違いだった。

ホテルに現れたドライバーとガイド。
ガイド、完全にラリってます・・・目イッちゃってます。

かろうじてドライバーはまともそう。
こいつがラリってたら即外出中止だったが出発。

ラリラリガイドは車を流させるだけ。
「今日はホーリーで危ないですから、車から降りません」

おいおい!それじゃガイドやとった意味ねー!怒

そんな私達の怒りを無視して、ガイドはほとんど何も話さず車は走る。
サル寺とバラナシ大学の敷地内を流し、最後にインドの巨大立体地図がある寺へ。
そこだけは車を降りて中に入る。ガイドが最初で最後の説明。

「じゃ、ホテル戻りましょう」のたまうガイド。

たった1時間の市内観光、というかドライブは終了し、再びホテルに逆戻り。

ムキーッ
もぅあたしの怒りはガンガーの水が沸き立つほどに上昇したさ。
即刻、代理店のダンナに抗議の電話。ヤツは言う。

「あ~しょうがないですね。今日はホーリーですから、
 仕事したくなかったんでしょう。」


ムキー!ムキー!金は1パイサも払わん!

数分の話し合いの末、本当に金は1パイサも払わないことになった。
当然よ!当然よ!ムキー

こうしてバラナシの旅は終わった。
まだ旅は二日目・・・このあと夜行列車に乗りアグラへ向かう。
その後はジャイプールへ。先は長い。無事に帰れるんだろうか・・・



--- 下記コメントはブログ引越し前のコピーです ---

おそるべし、バラナシですね!
みごとにホーリーの洗礼をお受けになっていたとは!
きっと来年家のなかで、じっとしていられなくなること請け合いです!!
アグラ編も楽しみにしてます。
私はアグラで、牛さんのお尻そばで、天然燃料(天然肥料か?)をお見舞いされそうになり、うっとととと逃げました。危なかった。
posted by mil | 2005/04/14 10:20 PM |


うむ~牛って唐突にしますよね。
ブリブリブリ~ってものすごい量を。^^;
あの出方には相当驚くと共に、ちょっと笑える。
あれくらい出たら気持ち良いだろうな~なんて思ったり。

でも掛けられたら悲惨ですよね~。
知人がバラナシに行った日は雨で、
路地に入ると雨で牛糞がどろどろと流れてきて
足元でピチャピチャっとはねるそうです(笑

いや~。なんとなくまた行きたいバラナシ。
イカンイカン、インド嫌いとか行っておきながら
この汚さにちょっとはまりつつあるかも。
posted by ナオミ | 2005/04/15 1:15 AM |


http://www.jaico.net/index.php

例のバラナシの友。
ページ下部の日記を見よ。ガンガーで泳ぎまくっておる。

彼は現在カフェ建設中なので、オープン時にはバラナシ行きたいなと思ってる。ナオミさんもいかが?ヒヒヒ

私の初インドはネパールからのバス(12時間の予定が24時間かかった地獄バス)で入ったバラナシだったのさ。インドに初めて足を踏み入れた地なのでちょっと思い入れアリ。天国(ネパル)から地獄に来たみたいで最初はへこんだけど、気づいたら何か気に入ってた。

汚いの落ちつく~細い道イイ~・・・?
posted by クリコ | 2005/04/15 11:44 AM |


すごいー!泳いでわたるのね。
しかも日記の最後に「ウインドサーフィンやる」って書いてあったけど、もしかしてガンガーでやるの?すっげー
あそこ風ふくのかな~
posted by ナオミ | 2005/04/15 3:40 PM |


細い道、雨ふってなければ大丈夫そう。
でもあの小道を歩いている時に地震がきたら
絶対に助かりませんな。
posted by ナオミ | 2005/04/15 3:40 PM |
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by naoming77 | 2005-03-26 19:24 | インド国内旅行